とにかく出してくれて嬉しいです。
大爆笑。泣ける。んでもって、アメリカのいろいろが学べる。ぼくが熱心なフランクザッパ(以下:FZ)ファンだから言うんではなくて、名著だと思います。この本、とってもおもしろいんだもん。特定のミュージシャンの自伝という枠を超えて読まれてほしいと願う一冊だ。 ムーアの映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』でロックの歌詞検閲の問題が触れられていた。コロンバインでの高校生銃乱射事件の犯人が、犯行前にマリリンマンソン(「反キリスト」的な歌詞を持つ化粧ロックバンド)を聴いていたことから、マリリンマンソンのCDが問題なのではないか、危険なCDにはジャケットに警告シールを貼るべきなのではないかといった議論がされたんだけど、FZが行なったPMRC(parents music resource centerの略)への抗議、公聴会でのステイトメントは、完全にこの問題を先取りしている。アホでマヌケなアメリカ白人は、なるほど昔から同じことばっか言ってたのねと納得した次第。警告シールを貼るべしとの主張に、自ら「このアルバムには、真に自由な社会であれば恐れたり抑圧する必要のない内容が含まれています」と書かれた警告/保証シールを貼るという戦いぶりにも、ムーアの先達としてのFZが見える。 今のアメリカをより深く知る上でも、ぜひとも一読をすすめます。ザッパアルバムの翻訳をしてきた茂木健の訳も読みやすいしね。・・・問題は値段がちょいと・・・ゴホゴホ。
白夜の悪訳と比べればこの翻訳の素晴しさが分かる!!
よくぞ新訳で再刊してくれた。以前白夜書房から発売された『ザ・リアル・フランク・ザッパ・ブック』(三沢枝津子)は悪訳の典型で読むも無惨な出来であった。日本語してていをなしておらず、冒頭の数ページを読むと投げ出したくなる代物だっただけに、今回新訳をする英断に賛同する。白夜から出ていた『フランク・ザッパ・ボックス』もミュージック・マガジンで訳がボロカスに酷評されたが、どうも白夜の翻訳本はどれこもこれも問題ありである(プロレスのWWEの自伝も悲惨)。関係各人の人力に敬意を表したい。
「ザ・リアル・フランク・ザッパ・ブック」の復刻(しかも新訳)
フランクザッパを「一部に狂信的なファンを持つゲテモノ音楽家」だと思っている人がいたら、その人の判断はたぶん正しい。しかし、「ステージでウンコを食ったイカレたおっさんである」という思いこみは、かなり間違っている。ザッパは理詰めで物を考えるストイックな人だった。この本には表現の自由を規制しようとするアホな政治家や圧力団体や宗教団体と法廷の場で争い、何も考えない人々に正気を取り戻させようとしたザッパの奮闘が本人の口から語られている。ミュージシャンに給料を払ってバンドを「経営する」苦労や、子育てに関する考えが語られた章などもおもしろい。表紙の作りが少し変わっていて、やや薄手の紙を折り返して一部を糊付けしてあるが、折返し部分の裏には何も印刷されていなかった(剥がすなよ)。
河出書房新社
大ザッパ論〈2〉鬼才音楽家の足跡1967‐1974 ゼム・オア・アス Jazz From Hell Tinsel Town Rebellion Ahead of Their Time
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